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関数ネスト(関数の入れ子)の使い方とは?複数の関数を組み合わせる方法

 関数のネストとは

Excel(エクセル)を活用する上で必須とも言える関数の知識。1つ1つの関数の意味や使い方をマスターしていくのも大切ですが、さらに便利なのは関数を組み合わせる(関数の中に関数を入れる)ことです。

これをネスト(nest)といいます。関数のネスト、関数ネスト、入れ子などと呼ばれていたりもします。

具体的なやり方としては、「1つの関数の引数に関数を入力して組み合わせて使う」という事になります。

余談ですが英語本来の意味は、鳥や昆虫などの巣や群れ・悪者の集団などの意味もあるようです。但し、今回のようなエクセルやプログラミングなどでは入れ子(あるものの内部に別のあるものが格納されている、という状態や構造)のことだと覚えておきましょう。

マトリョーシカも入れ子ですね。

 

関数のネストを使うメリットは、1つのセルで2つの関数の処理を行うことができるところにあります。例を見てみましょう。

  • 平均値以上と以下で分類したい ⇒ AVERAGE関数とIF関数をネストする
  • 複数条件の条件を指定したい ⇒ 複数のIF関数をネストする(※条件によりIFS関数と論理式でも対応可)
  • 平均値を四捨五入したい ⇒ AVERAGE関数とROUND関数をネストする

いずれもやりたいことに対して2つの関数を1つのセルで処理できるので、便利ですね。ネストは最大64個まで設定できますが、数式が非常に複雑になる為、数多くのネストはあまりお勧めはしません。内容が把握しきれて、後日編集が可能なレベルでの個数に抑えておきましょう。

次に、実際のやり方を解説していきます。

 

IF関数のネスト

先ほどの例の中にあった、IF関数のネストについて、具体的にみていきましょう。

例)A1セルに入力されている値が、①80以上の場合に〇、②50以上(80未満)の場合に△、③50未満の場合は×、と表示する場合 ※なお、値は0~100の間で入力されている

IF関数の引数(ひきすう;処理に必要なものと考えてください)は=IF([論理式],[値が真の場合],[値が偽の場合])です。考え方のポイントは、①を1つ目の関数の[論理式]と[値が真の場合]で表現し、②と③の条件を[値が偽の場合]に2つ目のIF関数を入れることで表現することです。言葉ではわかりにくいので実際の式を見てみると…

=IF(A1>=80,”〇”,IF(A1>=50,”△”,”×”))

となります。もう少しわかりやすく画像で見てみましょう。

1つ目のIF関数引数の中に2つ目のIF関数が入っており、まさに入れ子の状態ですね。

基本的にネストをした場合でもこのような場合の処理は左側からされていきますので、「②の条件である50以上」の場合に、「かつ80未満であること」という条件は考えなくても大丈夫です。既に80以上のものが〇判定された後なので、残った80未満の中から50以上を選択し、△判定を与え、残りは×判定をすることになります。

このように、2つのIF関数を組み合わせることにより、3つの結果を返すことができるわけですね。

なお、上記のような処理をしたい場合、エクセル2016以降であれば、IFS関数で表すこともできます。IFS関数の引数は=IFS[(論理式1],[値が真の場合1],[論理式2],[値が真の場合2],[論理式3],[値が真の場合3],…)となっています。

ですので、先ほどの例を表現すると =IFS(A1>=80,”〇”,A1>=50,”△”,A1>=0,”×”) という感じでしょうか。条件が単純に並んでいるのでわかりやすいかもしれません。関数のネストを使わなくても出来る場合があるということですね。

但し、IFS関数の引数には[値が真の場合]しかありません。[値が偽の場合]がないので、「偽の場合」という条件を使いたい場合にはやはりIF関数を使用することになります

 

数式パレット(関数の挿入/関数の引数のダイアログボックス)を使用したネストの方法

あなたはエクセルで関数を入力する時、どのように入力していますか?

セルに直接「=」からはじめて関数名を入力しているでしょうか。それでも全く問題ない方はもちろんそのままで構いませんが、もし「この関数の引数はなんだったっけ?」「もう少しわかりやすく入力できる方法はないかな?」と感じている場合には、数式バーから入力する方法や、次にご紹介する数式パレット(「関数の挿入(関数の引数)」のダイアログボックス)を使った入力もお勧めです。

既に関数が入力されている状態で上記のいずれかの「fx」をクリックすると、「関数の引数」というダイアログボックスが表示されます。関数や引数についてのそれぞれの説明が記載されていたり、入力がしやすくなっていますので、非常に便利ですね。

この状態であれば、ネストする関数をどの引数の欄に入力すればもわかりやすく、入力がしやすいです。(以下の画像ではネストは使用していません)

なお、まだ関数が入力されていない状態でクリックすると、「関数の挿入」ダイアログボックスとなり、関数の検索やそれぞれの関数の説明も確認することができます。

まだ関数の入力に慣れていない場合や、視覚的にわかりやすく、入力のしやすい方法で作業をしていきたいという場合には、ぜひこの数式パレットの「fx」をクリックして活用してみてください。

 

関数のネストを使いこなせるようになれば、あなたもエクセル上級者!

関数のネストのやり方を知って、しっかりと活用できるようになることで、Excelでの情報処理やデータの管理を効率的に行うことが出来るようになります。関数を基礎から勉強してみたい!スキルアップして資格を取得してみたい!という方は、ぜひわかるとできるのエクセル講座をチェックしてみてくださいね。

 

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