プチコラムVol.⑦ 送信したメールが相手に届くまで
こんにちは！パソコン教室「わかるとできる」ゆめタウン倉敷校です！「ちょっと気になるPCプチコラム」第７弾の今回は、メールを送信してから相手に届くまでの流れについて少しお話します。
メールは通信回線の中をバケツリレーのようにして送られていきます。このコラムでは、国際郵便で荷物を送ることにたとえてイメージしてみましょう！
●自分のパソコンからメールを送信
↓A
●利用しているプロバイダのメールサーバーに到着
↓B
●相手のメールサーバーに到着
↓C
●相手のパソコンに届く
A：
メールを送信するとまずプロバイダ（＝インターネットへの接続サービスを提供する会社）のメールサーバーに到着します。国際郵便で荷物を送ることにたとえれば、これは荷物が国内の空港に到着した段階です。
B：
メールサーバーが、メールの宛先アドレスからドメイン名（＝メールアドレスの「@」の後ろの部分）を調べ、DNS（ディエヌエス＝Domain Name System）に問合せて宛先のIPアドレスを割り出します。IPアドレスとは、インターネット上の住所のようなもので、「192.168.0.1」のような数字の羅列でできています。IPアドレスはプロバイダと契約を結ぶことで割り当ててもらえます。DNSの機能によって、ドメイン名からIPアドレスが判明します。宛先のIPアドレスが判明したら、宛先のメールサーバーまでの経路を探索します。
メールのデータはパケット（Packet＝小包）と呼ばれる小さな単位に分けられ、パケットごとに宛先のメールサーバーへ送られます。国際郵便に例えると、荷物をいくつかの小包に小分けして、飛行機で目的地の空港に向かって飛んでいるところです。こうして各パケットごとにインターネット上のあちこちの経路を通り、宛先のメールサーバーまでたどり着きます。全てのパケットが到着したら、もとのメールのデータにまとめられます。
C：
宛先のメールサーバーに到着したメールは、送信先となる相手のメールボックスに配送されます。送信先のユーザーがメール受信の操作をするか、自動受信の指定時間になると、POP3（※）の場合は新着メールが送信先ユーザーのパソコンに転送されます。IMAP4（※）の場合は受信の指定をしたメールをサーバーに保管したまま読むことができます。※POP3やIMAP4については以下に記述します。
■POP3とかIMAP4って何？
POP3やIMAP4はメールの受信に使われるメールサーバーのことです。メールサーバーには、送信に使うメールサーバー（SMTPサーバー）と、受信につかうメールサーバーがあります。
●メールの送信の役割を担うのはSMTPサーバー
SMTP (エスエムティピー＝Simple Mail Transfer Protocol)とは、メールを送るときの手順の取り決め（プロトコル）のことです。私たちが送ろうとするメールは、SMTPサーバーがこの取り決めに従ってインターネット側に送信しています。
●メールの受信の役割を担うのはPOP3サーバー
送られてきたメールは一旦メールサーバー内に保管されます。このメールサーバーは受信者が契約しているプロバイダ内にあり、受信者がメールソフトで受信の操作を行うと、メールが保管されていたメールサーバーから、受信者のパソコンにメールが取り込まれます。あるいは、受信者のメールソフトが自動受信の設定になっている場合、指定した時間ごとに自動的にメールサーバーがチェックされ、受信者宛てのメールがパソコンに取り込まれます。
メールサーバーからメールを取り込むときの取り決め（プロトコル）をPOP（ポップ＝Post Office Protocol）といい、使われるサーバーをPOP3サーバーといいます。番号の3はバージョン番号です。
●IMAP4サーバー
IMAP4（アイマップフォー＝Internet Message Access Protocol version 4）は、メールを保管しているサーバーから受信者のパソコンにメールを取り込むときの取り決め（プロトコル）です。受信したいメールだけを選択して取り込むことができます。
●POP3とIMAP4の違い
POP3：新着メールすべてを受信者のパソコンに取り込む。メールはサーバーから削除される。
IMAP4：指定したメールだけを取り込む。メールはサーバーに残る。受信者のパソコンの容量や性能に限りがある場合におすすめ。
●Webメール
メールサーバーに届いたメールをブラウザ経由で表示させます。指定のWebページからログインするだけでデータが閲覧できるため、インターネット環境と、アカウント情報（メールアドレスとパスワード）さえあればどこからでもアクセス可能です。
教室では、生徒様から「メールが送れない」、「メールが届かない」といったご相談もしばしばございます。メール送信の操作をしてから相手が受け取るまでには長い旅路があるということは、メールが送れない／届かないのは、アドレスの入力ミスや添付ファイルのサイズが多き過ぎるなどの他にも、送信サーバーに問題がある、通信回線に問題がある、受信サーバーに問題がある、はたまた、相手のパソコンに問題が…といったように、様々なケースが考えられますね。
そして、色々なしくみを知れば知るほど、「テクノロジーってすごい」と感じます。皆様もぜひ、ふとした疑問を深掘りしてみてください★
今回のプチコラムはここまで！最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/
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