こんにちは！
インストラクターの佐々岡です(‘◇’)ゞ

近年、問題となっている若者のパソコンスキルについてですが、学生時代はスマホがメインになるのでパソコンスキルを身に付ける必要性が無く、その場しのぎでも問題が起きないのでパソコンスキルが高い子のほうが珍しいかも知れません。

しかし、アマゾンで買い物をしたり、メルカリに出品したり、SNSを使いこなしたりと一見パソコンスキルを身に付けているかのように見えます。にもかかわらずお仕事を始めると困ることが多く、本当のパソコンスキルを身に付けている同僚や先輩にどんどん差を付けられていくということが起きます。今回はなぜこのようなことが起きるのかについてお話したいと思います。

結論から言いますと「若者は消費系スキルは高いが、生産系スキルが十分でない」ということです。消費系スキル・生産系スキルというのはパソコンスキルを大別したものです。
以下に詳しく書いていきます。

消費系スキルとは、何かを利用するときにパソコンを「ツールとして使う」スキルのことです。
冒頭で紹介した「アマゾンで買い物をしたり、メルカリに出品したり、SNSを使いこなしたり」するスキルはすべて消費系スキルに分類されるものです。すでにあるサービスなどを利用するときに使います。
まとめますと、

・インターネットで買い物／販売
・SNSで投稿／閲覧
・動画視聴
・メールやチャットアプリの利用（LINEなど）
・PDFファイルの閲覧／インターネットからダウンロード
・パスワード管理

これらが消費系スキルです。どうでしょうか？ほぼ毎日利用しているのではないでしょうか。
若者にとっては何の問題もなく使えるツールだと思います。
続いて生産系スキルを紹介します。

生産系スキルとは、仕事の業務や生産（創作）に直結しパソコンを「生産ツールとして活用」するスキルのことです。
会議資料を作成（Word・Excel・PowerPointの複合スキル）や、HPの作成や管理（HTML/CSS/Java）、システムの開発（Python・C言語など）が代表的です。ExcelであればVBAなどもちょっとしたシステム構築といえます。
まとめますと、

・Wordでの資料作成
・Excelでのデータ分析（ピボットグラフや各種関数・VBAなどの活用）
・PowerPointでのプレゼンや報告／研修
・プログラミング／スクリプト（Python/HTML/CSS/Javaなど）
・画像や動画の編集加工（Photoshop/Canva/iMovieなど）
・コラボツール（ZoomやTeamsのホスト機能）

これらが生産系スキルです。どうでしょうか？毎日使っていますか？
若者（特に学生さん）はそういう学校に通っているとか、そういうことが好きでやっているとかでない限り生産系スキルを使う機会は無いのではないでしょうか。

おそらくほとんどの学校において生産系スキルが日常的に必要になってくることは無いと思います。それなのに学校を卒業して働くとなれば一番に必要になるのが生産系スキルです。
今の時代の学生さんは本当に理不尽な目にあっていると感じます。
学校ではほとんど必要性の無いものが、社会に出たら絶対に必要と言われる。教室に通っていらっしゃる学生さんに話を聞いてみても学校によって教える内容がバラバラです。
タイピングばかりやっている学校もあればインターネットを見てるだけの学校もあったり、Word～PowerPointまで教えている学校もあったり、その中身もバラバラだったりと不安定な状態です。

このような状況が起きる要因のひとつに「大人は子供のパソコンスキルを誤解している」というのが考えられます。つまり、子供が消費系スキルを使いこなしているのを見て、生産系スキルも高いと勝手に思い込んでいるということです。
そのため放っておいても問題ないと考えるので子供のパソコンスキルが後回しになります。
親や周りの大人が何も言わないので子供もパソコンスキルを高めようという気にはなりません。そんな状態で学校を卒業し、いざ働こうとするとパソコンスキルが必須となるわけです。
わかるとできるイオン桜井校ではこうした現状に対して、本当に仕事で使えるスキルを身に付けていただくことを最優先し、基礎から応用まで幅広く取り扱っております。