季節のおたより~地始凍(ちはじめて こおる)~

みなさんこんにちは♪
インストラクターの秋丸です。
先日、柿をいただいて”秋だなぁ~~~”と思っていたら、冬の気配が、いよいよはっきりしてきました。
朝、玄関を開けるとひんやりした空気が一気に流れ込んできて、「あれ?いつもより寒いぞ」と思わず肩をすくめてしまいます。室内外の温度差で、上着をどうするか迷う今日この頃。
そんな時期にぴったりの七十二候が、今日ご紹介する 「地始凍(ちはじめて こおる)」 です。
豆知識
七十二候(しちじゅうにこう)とは、1年を72の小さな季節に分けた、日本のとても細やかな暦(こよみ)のことです。
「桜が咲くころ」「田んぼに水を引くころ」など、自然や生き物の変化を、短い言葉で表しています。昔の人はカレンダーだけでなく、この七十二候を手がかりに、農作業のタイミングや生活のリズムを整えていたと言われています。
地始凍(ちはじめて こおる)
その中でも「地始凍」は、文字通り 「地(つち)が凍(こお)りはじめるころ」 を表しています。
朝方、土の表面がうっすらと白くなっていたり、水たまりに薄い氷が張っていたり――そんな光景を見かけることが増えるタイミングです。まだ本格的な真冬ではないけれど、秋の終わりと冬の入口がちょうど重なっているような、不思議な静けさのある季節です。
少し意識して外を歩いてみると、「地始凍」の名前通りの景色が、意外と身近なところに広がっています。
例えば――
- 朝、通勤・通学の途中で見かける田んぼのあぜ道が、いつもより硬く感じる
- 公園のベンチや建物の壁がひんやりではなく「冷たい!」と感じる
- 日陰にある土や落ち葉が、どことなくしっとりから「カサッ」とした音に変わっている
こうした小さな変化は、気温の数字だけ見ていてもなかなか気づけません。
でも、七十二候の言葉を知っていると、「ああ、これは今の季節ならではの景色なんだ」と、ちょっと得した気分になります。
パソコン教室と「地始凍」の関係?
パソコン教室に通われている皆さんの中には、「昔の暦なんて、今の生活には関係ないでしょ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ところが、デジタルの時代だからこそ、こうした季節の感覚が心をほっとさせてくれる場面があります。
たとえば、パソコン作業やスマホを操作するとき。
冬はどうしても体が縮こまり、同じ姿勢で長時間座りっぱなし・立ちっぱなしになりがちです。そんな時、「今日は“地始凍”だから、そろそろ本格的な寒さ対策を始めようかな」と、ひと息つくきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
- 足元にひざ掛けを用意する
- 指先が冷えやすい方は、手首まであるウォーマーを使う
- こまめに軽く体を動かす
こうした小さな工夫だけでも、冬のパソコン・スマホ時間がぐっと楽になります。
また、デスク周りの写真を撮って、「冬仕様のパソコン環境」なんてタイトルで画像整理の練習をしてみるのも、デジタルと季節を両方楽しめるおすすめの過ごし方です。
季節を感じながら、パソコン時間も快適に
「地始凍」のころは、空気が澄んで夕焼けや星空もきれいに見える季節です。
外出のついでに空を見上げてみたり、教室へ向かう道のりで「今日はどんな冬の気配があるかな?」と探してみたり。そんなふうにして一日を始めると、同じルート・同じ時間の移動でも、少しだけ特別な散歩時間に変わります。(先日は曇っていましたが流星群が見えたそうです)
私たちの暮らしは、パソコンやスマートフォンのおかげでとても便利になりました。
ボタンひとつで予定管理もできますし、天気予報も1時間ごとにチェックできます。それでも、七十二候のような昔からの暦に触れてみると、「季節は数字だけじゃないんだな」と、どこか温かい気持ちになります。
今日の七十二候は「地始凍」。
皆さんも、足元の土や朝の空気に、そっと意識を向けてみてください。
パソコンの前に座る時間の中にも、ちゃんと季節は流れています。そんな“ささやかな季節の発見”を、これからも教室のブログを通してお届けしていきたいと思います。
今日の小さな季節だよりでした❄️

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