ExcelのTRIM関数で余分な半角スペースを取り除く方法

こんにちは!パソコン教室わかるとできる高島平校インストラクターの浅木です。
コピーした文字に、余分な空白が入っている
名簿や拠点一覧をExcelに貼り付けたら、文字の前に空白が入っていたり、単語の間が広く空いていたりすることがあります。1件ずつ消す前に、半角スペースを整理するTRIM関数を試してみましょう。
TRIMは、文字列の先頭と末尾の半角スペースを取り除き、途中に連続する半角スペースを1つにします。文字列の中にある半角スペースを全部消す関数ではありません。また、見た目が空白でも種類が違えば残ります。今回は「整う空白」と「残る空白」を同じ表で確認します。
Windows版Microsoft 365のExcelを前提に、B列に元の文字列、C列に結果を用意します。最初から元データを上書きせず、左右で見比べられる状態にしておきましょう。
6件の元データを用意する
A1は「拠点ID」、B1は「入力文字列」です。01〜06の6件を入れます。B2は、東京の前に半角スペース2個、東京と営業所の間に2個、末尾に2個ある文字列です。B3は「大阪」と「支店」の間に半角スペース3個、末尾に1個を入れます。
B4の「名古屋 支店」は途中に半角スペース1個だけ、B5の「福岡支店」は先頭に半角スペース2個を置きます。B6の「札幌 支店」は全角スペース、B7の「仙台 支店」はノーブレークスペースを含む比較用データです。B7の特殊な空白は、セルに ="仙台"&UNICHAR(160)&"支店" と入力すると再現できます。
これは「仙台」と「支店」の間にノーブレークスペースを1個入れる式です。半角スペースを打つ方法とは区別してください。
図では空白の位置を分かりやすくするため、半角を□、全角を◇、ノーブレークスペースを△で表しています。記号そのものは入力しません。実際のセルには、それぞれの空白文字が入っています。

練習用の元データ
新しいブックのA1から、見出しを含めて入力して試せます。図解と本文の操作に沿って設定してください。
| 拠点ID | 入力文字列 |
|---|---|
| 01 | 東京 営業所 |
| 02 | 大阪 支店 |
| 03 | 名古屋 支店 |
| 04 | 福岡支店 |
| 05 | 札幌 支店 |
| 06 | 仙台 支店 |
先頭の0を残すため、拠点IDを入れるA2:A7は文字列形式にしてから入力します。空白の種類と個数は、この後の本文でも確認してください。
別の列にTRIM関数を入力する
C1に「整理後」と入力し、C2に =TRIM(B2) と入力してEnterキーを押します。括弧の中のB2が、空白を整理したい文字列の入っているセルです。東京の前後にあった余分な半角スペースがなくなり、「東京 営業所」になります。東京と営業所の間は、半角スペース1個が残ります。
C2をコピーしてC3からC7へ貼り付けます。C3は =TRIM(B3)、C4は =TRIM(B4) というように参照先が変わります。C3は「大阪 支店」、C4はもともと半角スペース1個なので「名古屋 支店」のまま、C5は「福岡支店」になります。
入力後はC2だけで終わらせず、途中の空白が整った行と、もともと整っていた行の両方を見てください。氏名や拠点名に必要な区切りまで消えていないことも大切な確認です。見た目が変わらない行でも、式が入っていれば対象に応じた処理をしています。

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全角スペースと特殊な空白は残ります
今回のC6「札幌 支店」とC7「仙台 支店」は変わりません。TRIMが整理するのはASCII文字コード32の半角スペースです。全角スペースはその文字とは異なり、Webページなどで使われるノーブレークスペースも別の文字です。Microsoftの説明でも、ノーブレークスペースはTRIMだけでは削除されないと示されています。
空白が残ったからといって式の入力ミスとは限りません。まず参照先が正しいかを確認し、そのうえでどの種類の空白なのかを調べます。今回の図で使った◇や△は説明用の目印であり、Excelが自動で表示する印ではありません。
全角や特殊な空白を置き換える処理は別の手順が必要です。ただし、住所や氏名などでは空白に意味がある場合もあります。「空白に見えるものをすべて削除する」と決める前に、何を残したいかを確認してください。今回はTRIMで処理できる範囲を確かめるところまでにします。

文字数でも、結果を確認できます
目で見分けにくい場合は、文字数を数えるLEN関数を確認用に使えます。D1を「元の文字数」、E1を「整理後の文字数」とし、D2に =LEN(B2)、E2に =LEN(C2) を入力します。B2は11文字、C2は6文字です。LENでは、半角スペースも1文字として数えます。
D2とE2を7行目までコピーすると、拠点ID02は8文字から5文字、03は6文字のまま、04は6文字から4文字になることが分かります。05と06は、どちらも5文字のままです。文字数だけで空白の種類を断定することはできませんが、今回の既知のデータで処理前後を比べる補助になります。
結果を元の表へ戻す必要があるときも、まず別名でブックを保存し、必要な空白が残っているかを確かめましょう。今回の練習ではB列をそのまま残します。C列はB列を参照する式なので、B列を削除してよいわけではありません。元データと処理結果の関係を保っておくと、修正の理由を追えます。
1行を自分で作って、違いを比べる
空いているB8に、先頭の半角スペース2個に続けて「板橋」、半角スペース3個、「教室」、末尾の半角スペース1個を入力します。C8に =TRIM(B8) を入れ、「板橋 教室」になるか確かめてください。次に間の半角スペースを全角スペースへ変えると、その全角スペースは残ります。
一度に大きな一覧を直すより、空白の種類が分かっている1件で結果を確かめると、関数の役割を理解しやすくなります。入力前に「先頭は消える」「途中は1個になる」「全角は残る」と予想してから確認してみましょう。
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