Excelのスパークラインで売上推移を1セルに表示する方法

こんにちは!パソコン教室わかるとできる高島平校インストラクターの浅木です。
月ごとの売上表を見て、「増えているのか、下がっているのか」を担当者ごとに素早く比べたいことがあります。通常のグラフを人数分作ると場所を取り、表から離れて見えることもあります。
スパークラインは、1つのセルの中へ表示できる小さなグラフです。今回は4月から9月までの6か月分の売上を折れ線で表し、数値表のすぐ隣で傾向を確認します。
6か月の数値が横に並ぶ表を使います
A列に担当者名、B列からG列に4月から9月の売上、H列に「推移」という見出しがあります。単位は千円です。

スパークラインは元の数値を置き換えるものではありません。正確な売上はB:G列で確認し、H列の線は増減の傾向をつかむ補助として使います。
作成前に、月の順番が左から右へ正しく並んでいるか、空白や文字が混ざっていないかも確かめます。時系列が入れ替わっていると、線は表示できても意味が変わってしまいます。
[挿入]タブから折れ線を選びます
最初の担当者の推移を表示するH2セルを選びます。[挿入]タブの[スパークライン]から[折れ線]を選びます。
表示されたダイアログボックスで、データ範囲にB2:G2、場所の範囲にH2を指定します。
データ範囲:B2:G2
場所の範囲:H2

データ範囲は線の元になる6つの数値、場所の範囲はグラフを表示するセルです。2つを逆にしないように、ダイアログの項目名を確認してからOKを選びます。
セルの中に折れ線が表示されます
H2に佐藤さんの売上推移が表示されます。4月420から9月590へ、途中で少し下がりながら全体として上向いていることが分かります。

スパークラインはセルに含まれるため、H列の幅や行の高さを変えると表示サイズも変わります。線がつぶれて見える場合は、列幅と行の高さを少し広げます。
最初のスパークラインを作成した後、H2をH5までコピーすると、各行のデータ範囲がB3:G3、B4:G4と変わり、担当者ごとの推移を表示できます。
最大値と最小値へマーカーを付けられます
スパークラインのセルを選ぶと、専用のタブが表示されます。[表示]の項目から[頂点(山)]や[頂点(谷)]をオンにすると、最大値と最小値を点で示せます。環境により表示名が異なる場合があります。
線だけで傾向が分かりにくいときに役立ちますが、色やマーカーを増やしすぎると小さなセルの中が見づらくなります。伝えたい点を一つか二つに絞りましょう。
4人を比べるときは軸の設定にも注意します
既定では、各スパークラインの最小値と最大値に合わせて線が描かれる場合があります。担当者ごとに数値の範囲が違うと、同じような傾きに見えても実際の金額差は大きいことがあります。
複数人を同じ基準で比較したい場合は、スパークラインの軸で最小値と最大値をグループ内でそろえる設定を検討します。ただし、最初の練習では数値表を必ず残し、線だけで金額を判断しないことが大切です。
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通常のグラフとの使い分け
タイトル、凡例、縦軸、横軸を付けて詳しく説明したいときは通常のグラフが向いています。担当者ごとの傾向を表の隣へコンパクトに置きたいときはスパークラインが便利です。
スパークラインには個々の値を数字で表示する軸がないため、会議資料で正確な金額を伝える場合は元の表や通常のグラフと組み合わせます。「小さいグラフだから簡単なグラフ」と考えるのではなく、目的に合う見せ方を選びます。
空白セルや非表示データを確認します
途中の月が空白の場合、線のつながり方は設定によって変わります。0円と未入力は意味が違うため、空白を勝手に0へ直す前にデータの状態を確認してください。
また、元データの行や列を非表示にしたとき、スパークラインへ含めるかどうかも設定できます。表示がおかしいと感じたら、線のデザインだけでなく、データ範囲と空白・非表示の扱いを見直します。
MOS Excel 365の学習にもつながります
Microsoft公式のMO-210技能一覧には、スパークラインの挿入が含まれます。技能一覧に記載されていることが、試験で必ず出題されるという意味ではありません。
練習では、選択する場所、データ範囲、配置場所の3つを区別します。作成後に種類や表示を調整し、必要ならスパークラインをクリアする操作まで確認すると、画面上の変化に対応しやすくなります。
練習では上昇・下降・上下するデータを作ります
6か月ずっと増える行、ずっと減る行、途中で上下する行を一つずつ用意し、折れ線の形を比べてみましょう。元の数値から予想した形と、表示された線が一致するかを確かめます。
完成後はH列を一度狭くし、次に広げて見え方も確認します。表を印刷または共有する予定がある場合は、最終的なサイズで読み取れるかを見ることも忘れないようにします。
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