Excelの表を縦横入れ替える方法|TRANSPOSE関数で元データと連動

こんにちは!パソコン教室わかるとできる高島平校インストラクターの浅木です。
縦に並べた集計結果を、別の資料では横に並べたい。コピーして作り直すと、元の数字を変更するたびに両方を直すことになります。元の表と連動した形で縦横を変えたいときは、TRANSPOSE関数が使えます。
今回は、動的配列に対応した現在のMicrosoft 365版Excelで、式を一つ入力して結果を広げる方法を扱います。ほかの版や従来の配列数式の入力方法とは分けて説明します。古いExcelへ同じ操作をそのまま当てはめないようにしてください。
元の表はA1:B6、見出しを含めて入れ替えます
練習用の表は「区分」「件数」の2列です。受付12、相談8、予約5、更新7、その他3という架空の件数を、A2:B6へ入力します。見出しを含めると6行2列、全部で12セルになります。

練習用の元データ
新しいブックのA1から、見出しを含めて入力して試せます。図解と本文の操作に沿って設定してください。
| 区分 | 件数 |
|---|---|
| 受付 | 12 |
| 相談 | 8 |
| 予約 | 5 |
| 更新 | 7 |
| その他 | 3 |
この範囲を縦横入れ替えると、2行6列になります。横1行目には区分、受付、相談、予約、更新、その他。2行目には件数、12、8、5、7、3が並ぶのが期待結果です。
元の表を消したり、同じ場所で回転させたりするのではありません。元データはA1:B6へ残し、別の場所に数式の結果を表示します。この違いを先に確かめておくと、どちらへ修正を入れるかが分かります。
結果が広がる場所を空けておきます
今回はD1を出力の左上にします。結果はD1:I2の2行6列へ広がるため、その範囲にほかの文字や数式が入っていないかを確認します。元のA1:B6とは重ならない場所です。
数式を入力するのはD1だけです。現在のMicrosoft 365では、一つの式が返す複数の値を隣のセルへ展開できます。この動きを「スピル」と呼びます。必要な範囲を空けずに式を入れると、結果を広げられない場合があります。
新しいブックに、記事内の元データをA1から入力します。出力先のD1:I2は空けたままにし、この後の手順でD1へ式を入力するところから試してください。
D1にTRANSPOSEの式を入力します
D1を選び、次の式を入力してEnterキーで確定します。
=TRANSPOSE(A1:B6)
括弧の中のA1:B6が、入れ替える元の範囲です。見出しを含めるのでA1から指定します。今回は動的配列での入力を扱うため、結果の全セルへ同じ式をコピーしたり、Ctrl+Shift+Enterで確定したりする手順ではありません。

表示されたら、D1が「区分」、D2が「件数」、E1が「受付」、E2が12になっているかを確認します。最後はI1が「その他」、I2が3です。端だけでなく中央の相談・予約・更新も、元の件数と対応しているかを見ます。
元の表と連動する数式の仕組みを相談できます
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元の12を15へ変えて、連動を確かめます
元データの受付件数B2を、12から15へ変更してみましょう。通常の自動計算の状態なら、結果のE2も15へ変わります。式がA1:B6を参照しているためです。結果側のE2へ直接15を入力して直す方法ではありません。

連動が確認できたら、練習ではB2を12へ戻し、E2も戻るかを見ます。もし表示が変わらなければ、出力が単なる値のコピーになっていないか、D1に式があるか、計算方法が手動になっていないかを確認します。
元データへ行を増やした場合は、参照範囲にも注意が必要です。今回の式はA1:B6と指定しているので、A7:B7へ新しい区分を足しても、そのままでは対象外です。追加した行を使うなら式の範囲と、出力先の広さを見直します。
スピルできないときは、出力範囲を確認
結果の予定範囲に別の値が入っていると、#SPILL!などのエラーになる場合があります。D1:I2の中に、以前の入力や結合セルがないかを確かめます。空に見えても文字が入っている場合があるため、見た目だけで判断しないようにします。
大切なデータがある場合は、それを消して場所を空ける前に、別の空いた場所を出力先として選ぶ方法を考えます。練習のために仕事の原本をまとめて消す必要はありません。
また、スピルする式の出力先は、Excelのテーブルの外に用意します。今回の練習は普通のセル範囲を使っています。テーブル内で式を試して同じ表示にならない場合は、元表の形と出力場所を確認してください。
貼り付けでの入れ替えとは、目的が違います
コピーして行と列を入れ替えて貼り付ける方法もあります。元が値だけの今回の表を貼り付けた場合、貼り付け先はその時点のコピーです。元の件数を変えても、自動的に追従するための式にはなりません。
一度だけ別の形で渡すならコピーが合う場面もあります。元を直すたびに表示を更新したいなら、TRANSPOSEのように参照する式を使う意味があります。見た目が同じ表になっていても、更新の仕組みが違います。
TRANSPOSEは値の並びを変える関数で、元の色や列幅までそのまま再現するものではありません。結果の文字が切れないよう、必要に応じて出力先の列幅や表示形式を整えます。まず値と対応を確かめ、その後で見た目を調整しましょう。
高島平校では、Excelの表や関数を、何を作りたいかに合わせて学ぶ相談ができます。高島平・板橋区周辺で、同じ数字を何度も修正する作業を見直したい方は、どの表を元にして、どんな形で使いたいかをお聞かせください。今回のような小さな表から、式の働きを確かめられます。
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