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ExcelのIFERROR関数で計算エラー時の表示を変える方法

「エラー表示を確認の合図に」の見出しと、#DIV/0!を要確認へ変えるカード、虫眼鏡の概念図

こんにちは!パソコン教室わかるとできる高島平校インストラクターの浅木です。

エラーを消す前に、理由を確認しましょう

Excelで計算したら「#DIV/0!」や「#VALUE!」が表示され、表をどう直せばよいか迷うことがあります。IFERROR関数を使うと、式がエラーになった場合に「要確認」などの文字を表示できます。

ただし、表示を変えることと、原因を直すことは別です。IFERRORは計算の誤りを自動修正する関数ではありません。今回は「金額÷数量」を例に、元のエラーを確認してから、見落としを防ぐ合図として「要確認」を使います。Windows版Microsoft 365のExcelで、元データを残しながら練習しましょう。

6件の金額と数量を用意する

A1に「品目」、B1に「金額」、C1に「数量」を入力します。商品Aは6000と3、商品Bは4800と0、商品Cは7200と6、商品Dは3600と文字の「未入力」、商品Eは0と2、商品Fは1500と1です。B列の単位は円、C列は個数とします。

この表には、あえて計算できない行を入れています。商品Bは数量が0、商品Dは数量の欄に文字が入っています。正しい数量を推測するためのデータではなく、式がどのような結果を返すかを比べる練習用の表です。

D1を「元の計算」、E1を「確認用表示」とします。最初からIFERRORだけを入れると、どんなエラーが起きたのかが見えにくくなります。今回はD列に元の式、E列にIFERRORを使った式を置き、同じ行を左右で確認します。

商品Aから商品Fまでの金額と数量を並べ、数量0と文字の「未入力」を含む練習用の表

練習用の元データ

新しいブックのA1から、見出しを含めて入力して試せます。図解と本文の操作に沿って設定してください。

架空の練習用データ
品目金額数量
商品A60003
商品B48000
商品C72006
商品D3600未入力
商品E02
商品F15001

まず、元の式で結果を見る

D2に =B2/C2 と入力すると2000になります。6000円を3個で割った、1個当たりの金額です。D2をD7までコピーすると、D3には「#DIV/0!」、D5には「#VALUE!」が表示されます。今回のデータでは、D3は0で割ろうとしたこと、D5は数量に数値ではない文字が入っていることが原因です。

一方、D4は1200、D6は0、D7は1500です。商品Eの0円を2個で割る計算は0であり、エラーではありません。「0が表示されている行」と「計算できない行」を分けておくことが、次の確認に役立ちます。

エラーの種類と参照先を確認できたら、E2に =IFERROR(B2/C2,"要確認") と入力します。基本形は =IFERROR(値,エラーの場合の値)。前半が試す計算、後半がエラーになった場合に返す内容です。「要確認」のような文字列は、半角のダブルクォーテーションで囲みます。

=IFERROR(B2/C2,"要確認")で割り算のエラーを「要確認」と表示し、エラーのない数値はそのまま返す比較表

エラーの行だけ「要確認」に変わる

E2をE7までコピーします。商品Aから順に2000、要確認、1200、要確認、0、1500となります。計算がエラーでなければ、IFERRORは元の計算結果を返します。E2やE4、E6、E7の数値が変わらないことも確認してください。

コピーしたE3の式は =IFERROR(B3/C3,"要確認") です。参照が同じ行のB3とC3へ移っているか、数式バーで確認できます。式のコピー範囲を間違えたときは、表示を眺めるだけでなく、各行がどのセルを使っているかを見ていきましょう。

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空白や0にする前に、見落としを考える

IFERRORの後半を "" にすると空の文字列を返し、見た目を空白にできます。また、0を指定することもできます。しかし今回は、計算できなかった行を見つけやすくするため「要確認」を使います。数量未確定の行が空白になると、問題がないように見えることがあるためです。

特に0へ置き換えると、本当に計算結果が0の行と区別しにくくなります。今回の商品Eは正常な計算結果が0です。商品Bの計算エラーを0と表示すれば、2つの意味が同じ見た目になります。表示する内容は、表を受け取る人が何を確認する必要があるかに合わせて決めましょう。

また、IFERRORは0で割るエラーだけを対象にする関数ではありません。参照先の問題など、ほかの種類のエラーも指定した表示に変わります。「要確認」が出ているだけでは原因を特定できません。元の式が正しいか確認することが先であり、表示が整っただけで作業完了にはしないようにしましょう。

入力値を直すと、計算結果に戻ります

練習用として、商品Bの正しい数量が4だと分かった場合を試します。C3を0から4へ変更すると、D3は1200、E3も1200になります。IFERRORの式を消して数値を書き込む必要はありません。元の入力値を直せば、式が改めて計算します。実際の仕事では、正しい数量を資料などで確認してから入力してください。

数量0でエラーになった4,800円の計算を、正しい数量が4と分かった後に1,200円へ直す例と、0円を2個で割る正常な計算の比較図

同じように商品Dの数量が3だと確認できた場合は、C5の「未入力」を3へ変更します。D5とE5はいずれも1200になります。どの行を、どんな根拠で直したかを追えるよう、元データの控えや作業メモを残しておくと確認しやすくなります。

今回D列を残したのは、元のエラーを見ながら学ぶためです。実務で確認列をどう配置するかは表の使い方によりますが、原因を確かめる手段までなくしてしまわないことが大切です。エラーが出ない計算でも、参照先や入力値が間違えば誤った数値になる点にも注意してください。

式・入力値・結果を順番に確かめる

練習後は元データの状態に戻し、エラーが出る行を説明してみましょう。「数量が0だから割れない」「文字が入っているため今回の割り算ができない」「0円を2個で割る計算は0になる」という違いを整理します。

高島平校では、現在の操作状況や学習目的を伺い、Excelの基礎から学ぶ進め方をご相談いただけます。エラー表示に慌てず、まず式と参照先を一緒に確認するところから取り組んでみませんか。

参考:Microsoft サポート:IFERROR関数、エラーの原因を確認する際の注意

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