「Altキー」って、何と読むキー?
「Ctrl + Alt + Delete」のタスク マネージャー等の呼び出しや、「Alt + F4」のウィンドウを閉じる、「Alt + Tab」のウィンドウの切り替えといった、便利なショートカットキーに用いられるAltキー。
突然ですが、この「Altキー」ってどう読みますか?
はい、そこのあなた、普通にローマ字読みしてしまいませんでしたか?
正解は「オルトキー」ですっ。
「alt」は「alternate(オルタネート)」の略で、英語で「別の」「代わりの」「代替の」の意味を持ちます。
但し、英語をカタカナにしている訳ですから表記に揺れがあるのも事実で、工学系用語では「alternate」を「アルタネート」との表記が一般的であったりもするのです(例:アルタネート方式(配線方式))。
ですから「アルトキー」と呼んでも誤りとも言い切れない訳です。
「energy」を「エナジー」と表記するか「エネルギー」と表記するかの例からも分かる通り、カタカナ表記は、或る分野において、その外国語を初期に紹介・持ち込んだ人がどうカタカナ表記したかの影響を大きく受ける様ですね。
カタカナは、外来語を容易に日本語に吸収し使い始められるとても便利な文化ですが、こういった分野や文脈毎に表記の揺れが生じることにも留意しつつ、上手く付き合ってゆきたいものですねっ。
余談ですが、カタカナ語どころか、日本語でも「茶道」は「ちゃどう」と読むのが本来で、現在は一般に「さどう」と読むが、裏千家では現代においても「ちゃどう」と読む……という様に、揺らぎがあるくらいですから、一方を正しく、一方を誤用と断じず、こうした歴史・文化的な背景も把握して、時に応じて使い分けられたら、本当に格好良いと思いますっ。
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