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“ギガ”って何?

スマートフォンを使っていると「ギガが足りない!」なんて声を耳にしますよね。近年急に耳にするようになった印象もあります。

けれども、そもそも“ギガ”とは何でしょう?よく耳にする言葉ですが、実は少し専門的な意味が隠されています。今日は、そんな“ギガ”の正体に迫ってみましょう。

まず、“ギガ”本来の意味から見ていきます。ギガは「10億倍」を示す単位の接頭語で、センチメートルの“センチ”や、キロメートルの“キロ”と同じ仲間です。ITの世界では、データの量を表す「ギガバイト」、通信速度を表す「ギガビット」として用いられています。

1バイト(Byte)は8ビット(bit)を表し、ギガビットは1秒間に送ることのできるデータ量を示します。距離の「km」と速度の「km/h」の関係をイメージすると分かりやすいでしょう。

日本では、スマートフォン利用者の間で“ギガ”という言葉が独特な使われ方をします。「今月ギガが足りない!」「ギガ使い過ぎた!」という具合です。本来の「ギガバイト」という意味から少し変化して、通信容量の過不足を示す言葉として用いられます。

これは、それまでデータ通信量にかかる費用を「パケット通信料」と呼んでいたものですが、ある携帯電話事業者がテレビCMでこの用法を強調したことで、この誤用が急速に広まった印象です。

例えるならば「長さが足りない」を「センチ足りない」と言う様なものと言えば、その違和感に気付いて頂けるでしょう。

これには、パッと思い付くだけでも、二つの問題点があって、一つは“ギガ”が本来の用途で用いられている文脈での混乱、もう一つは凄く当たり前過ぎる話ですが、技術が進歩して常用される接頭語がテラ(ギガの次の大きさを表す)になった時はどうするの?ということです(笑)。

言葉の持つ意味が文化の中で変化してゆくことは自然だし、誤用の浸透や商標の普通名称化もありますから、この“ギガ”の例を取り立てて悪し様に言う必要も無いのかも知れませんが、上述の様な発端と違和感を考えると、パソコン教室のインストラクターとしては、積極的に使うべき言葉ではないなと感じています。

皆さんはどう感じましたか?こういった背景を理解した上で、状況に合わせた使い分けが出来れば良いですね。

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